アソビエイト

「切り取って、そのまま残しておきたい」ーエンパイア・ステート・ビルディング

 

この旅でやりたいことの最上位にランクインしていた「マンハッタンの夜景を見ること」は、もちろん観光初日に行うことになっていた。

ニューヨークにいることを実感したかったから。

その項目を成し遂げる場所も、エンパイア・ステート・ビルディング一択だった。

憧れ続けた場所に向かう足取りは、ドキドキと緊張が入り混じっていながらも軽い。

 

 

空港と同じような荷物検査を受け、チケットを購入する。

まず感じたのは、従業員の人たちがとっても気さくでユニーク。

Japanese?と聞かれたり、いきなり日本語で挨拶をしてくれたり、感じの良さがとても印象に残った。

荷物検査の係をしていた男性従業員は、日本語の単語を知っているだけ披露してくれた。

日本語に興味を持ち、覚えてくれたことが嬉しかったし、なにより私達を喜ばせようとしてくれていることに感激だ。

異国で母国語を耳にするということは、こんなにも感動するものなのか。

 

 

一気に80階まで上り、お土産売り場を一旦スルー。

別のエレベーターに乗り換えて、地上からの高さ320mの86階へ。

ドアが開くと、吸い寄せられるようにして窓に張り付いた。

眼下に広がるマンハッタンの夜景に、感動よりも興奮が先にこみ上げる。

 

屋内で一通りはしゃいだあとドアを出て屋外へと出た私は、ますます興奮を隠しきれない。

フェンスで囲われているものの、360度ぐるりと回ることができるので開放感は十分だし、何より風を感じられるのが実感を高める。

 

高い場所が大好きな私は、国内旅行先でもよく高い所に上る。

自分が今いる場所を上から眺めるのが好きだし、遠くを見てこの先には何があるんだろう、と想像するのが好きだ。

エンパイアから眺める景色は、紛れもなく長年恋い焦がれてきたニューヨークで、念願だった場所に今こうして立てている達成感を味わった。

 

風と光を自分の身体で存分に感じたあと、こちらに来て初めて使う一眼レフのシャッターを夢中で切った。

記憶に残すのには限界がある。

だからせめて、カメラを通してこの景色を切り取りたい。

 

収集癖がある私だが、その対象は物品ではない。

そのとき見た景色、感じた風、嗅いだ匂い、聴いた音。

とにかく自分の五感で感じたことを、残しておきたいという思いが常にある。

だから気付けば文章を書いているし、写真を撮っている。

更に心配性なので撮った写真はデータだけでなく、現像してアルバムを作ることで思い出をコレクションしていたこともあった程だ。(キリがないのでやめた)

念願のニューヨークともなると、その癖が盛大に発動した。

 

 

102階の屋内展望台は86階よりも狭いため人の数が減少し、その上証明も暗いので、落ち着いて景色を鑑賞することができる。

そのため今までの興奮が、だんだんとしみじみとした感動に変わってきた。

もちろんここでも思う存分シャッターを切って満足した私は、あとはゆっくり景色と感情を味わうことにした。

 

 

エンパイアに上って、ひとつ残念だったことがある。

それは、念願のニューヨークの夜景に大好きなエンパイアの姿がないこと。

エンパイアに上っているから当たり前なのだが、次回はぜひとも向かいのトップ・オブ・ザ・ロックから、エンパイアがある夜景を見たいと思った。

エンパイアに上りたいとかエンパイアのある夜景を見たいとか、甚だワガママ満載だが、全部を知りたい見たいほどに、このニューヨークが大好きなのだ。

 

 

帰りにたまたま見つけて立ち寄ったピザ屋さんのピザは、とてつもなく美味しく感じた。

夜だからか、ニューヨークだからか、はたまた念願の景色を見たあとだからなのか。

いや、全部なのかもしれない。

 

ニューヨークのすべての要素が、私の感情を高ぶらせた。

 

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